安中市ヘリコプター激突事故(過去の痛みVol.4)
有視界飛行の限界
高速自動車道側壁の小高い斜面に視界不良で下降してきたヘリコプターが激突した。群馬県は安中市を通過する上越自動車道登りの左側壁にそびえ立つ標高100mほどの小山にはロビンソンR22型機の機体の破片が散乱していた。
死亡した2人は、千葉・流山市から東京・江東区の東京へリポートを経由し、長野・小諸市へ向かう予定だったという。
明確な原因…
本事故の原因は、目的地に向かう途中、天候が悪化したが飛行を継続し、有視界飛行ができない状況下で視界を確保すべく高度を下げ、高速道路をまたぎ前進したところ、丘陵に激突した。
妙義山や碓氷峠
この地域は近くに妙義山があり、碓氷峠など霧が出やすい環境下。当然上空は雲に包まれることがしばしばある。視界を確保するべく降下せざるおえなかったことは想像に難くありません。
五感で操縦する限界
人間の視力に頼る操縦には限界があります。増してや、その日の体調や集中力に委ねられる人間の操縦には無理がございます。いくら飛行経験が長くても、人間はミスをするから人間ではないでしょうか…時間の長さは関係ございません。
(写真:事故調査報告書より)
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