過去の痛み
フランス革命の粛清
Revolution
  • HOME
  • テロの起源

テロの起源

フランス革命

ロベスピエールの肖像画史上初のテロリストは『ロベスピエール』

テロの起源はフランス革命にはじまります。「フランス革命」は、18世紀後半(1789年〜1799年)フランスで起きた市民革命運動です。この革命により『絶対君主制』時代は崩壊しました、革命は当初「ジロンド派」という中級階層の市民が中心の穏健派が主導していましたが、「ジャコバン派」という低階層の市民が中心の過激派思想の人々が中心になり、2派の対立も深まり、ジャコバン派は穏健派のジロンド派の弾圧を始めた。このジャコバン派を主導したのが史上初のテロリスト『マクシミリアン・ロベスピエール』。彼らは独自の裁判所を設置し、ルイ16世、マリー・アントワネット、貴族・聖職者、そしてジロンド派の人間を次々と処刑し、合計人数は3万に達している。この独裁的粛清政策を『恐怖政治』といい、フランス語ではLa Terreur、英語でReign of Terrorといいます。これが、現在使われるテロ(英語でterror)の所以です。

頭蓋骨の写真政府当局者がテロリスト

現在のテロリストの意味とは違い、当時のテロの意味は、こうした独裁政治から生まれた政治家のことを指していたのです。近代政治でいうならば、カンボジア共産党の『ポルポト派の大虐殺』もテロリストの一種といえます。つまり、テロリストとはもともと、国を治める政治家が行う弾圧やクーデター防衛のために民間人を虐殺することに、その起源があったのです。